周囲の大人たちが対応に戸惑いを感じてしまう子ども達の中には、社会性・コミュニケーション・興味関心の極端な方よりや、感覚、運動そして感情のコントロールなどによって、日常生活に支障をきたしている子ども達がいます。この子ども達を理解するとき、「発達障害」という視点を持つ事で理解できる事が多くあるのです。「障害」というと、特別なことで日常生活が出来ないイメージを持たれることがあるかもしれません。でも、発達障害というのは、「違い」であって「発達しない」「生活できない」というわけではありません。発達障害のある子ども達は、生まれつき脳機能の「違い」を持っているのです。外界の出来事に対する感じ方・感じた事の表現の仕方など、つまり脳内の情報処理の仕方が、多少他の子どもと比較して違う為に周りからは個性的に見られる事があるのです。そしてこの「違い」の為に、周りからの働きかけに対して反応したり、状況を理解する事が出来ず、多くの子ども達の行動とは違いが出てくる場合があるという事です。少し例を挙げてみましょう。落ち着きがなく動き回ったり、他の人の気持ちが分からなかったり、話しかけに対して全く関係ない行動をとったり、反応が無かったり、新しい場面や人・見知らぬ道等を受け入れられないなど。子ども自身が、こういった自分と他の人との「違い」に気づいている事も有ります。また、子どもからの働きかけが弱くて、周りの人が理解できないという事もあります。こういう場合、たいていの大人はどうしていいのかわからなくて、途方に暮れてしまいます。