感覚というのは「五感」という言葉からも連想されるように、見る、聴く、嗅ぐ、味わう、触るという5つの感覚が一番に思い浮かぶのではないでしょうか。けれども、この「五感」以外にも、私たちはある2つの感覚を持っているのをご存知でしょうか。その2つの感覚というのが、発達障害の支援に欠かせないと言われる「固有覚」と「前庭覚」と言えるでしょう。この2つの感覚は、立ち上がるということから、歩行、走るという人の基本的な動作から、食事の際に箸やスプーンを扱ったり、服を着るときにボタンやファスナーをしめたり、また、お風呂などで体を洗う時といった場面に渡り、その動作をコントロールするためになくてはならない感覚であると言えるでしょう。例えば、椅子に座っている状態の時、腹筋や背筋の力配分を決めるため、また、背筋をまっすぐしたいときに働くのが「固有覚」、バランスを取るために頭の位置を感じたり、体の傾きなどを感じる時に働いているのが「前庭覚」とえるでしょう。また、動いている時では、例えば走っているときに足の関節をどれほど曲げるか、どのくらい力を入れるかということを調整しているのが「固有覚」、曲がったりまっすぐだったりと、その場合に合わせてスピードなどを調整する働きを持つのが「前庭覚」と言えるでしょう。上記のことから分かるのは、この2つの感覚が正常に働いていない場合、姿勢がよくなかったり、走る際に体が感覚に追い付かずに転んでしまったりということが起こる可能性があるということでしょう。一見ふざけているように見えてしまうお子さんは、もしかしたらこの感覚が正常に働いていないという可能性も挙げられるでしょう。偏りを感じた際には早い段階で医師に相談すると良いでしょう。